旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
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顔合わせ当日。
約束場所の高級料亭に着くと女将に部屋へ案内された。
既に鈴木社長達は来ていると言われ、母に着ている着物が可笑しい所はないか聞いてみた。
雲取に淡い桃色の着物で曲線でカラフルに仕切られた中に、菊や牡丹、七宝などが配されていて鮮やかな着物。
私の緊張が伝わったのか母は「大丈夫ですよ」と微笑んだ。
「鈴木様。野田様がお見えになりました」
「ああ、どうぞ」
襖の向こうから低くい声が聞こえ更に緊張が増す。
女将が襖を開けると目に入り込んだ人物に思わず息を呑んだ。
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顔合わせ当日。
約束場所の高級料亭に着くと女将に部屋へ案内された。
既に鈴木社長達は来ていると言われ、母に着ている着物が可笑しい所はないか聞いてみた。
雲取に淡い桃色の着物で曲線でカラフルに仕切られた中に、菊や牡丹、七宝などが配されていて鮮やかな着物。
私の緊張が伝わったのか母は「大丈夫ですよ」と微笑んだ。
「鈴木様。野田様がお見えになりました」
「ああ、どうぞ」
襖の向こうから低くい声が聞こえ更に緊張が増す。
女将が襖を開けると目に入り込んだ人物に思わず息を呑んだ。