幸せになるために
プロローグ
このたび、二つ年上の我が兄が、めでたく結婚する運びとなった。
「喜べ弟よ!オニイチャン、とうとうゴールインする事になったぜー!」
深夜一時。
プロポーズに成功し、ハイテンションのまま帰宅した兄ちゃんに自室に押し入られ、安眠を妨害されたりもしたけれど、まぁ、おめでたい事だからそこは大目に見てやろう。
後日、兄ちゃんはお嫁さんになる人と、まずは二人だけでスケジュールの打ち合わせをして、その結果を報告してもらったのだが、結婚式は両家の親族だけ(関係は従兄弟まで)を招いて小規模に行い、その日に婚姻届けを提出、つまり入籍して、別の日に都内にあるちょいとお洒落なダイニングバーを貸しきって親しい友人達への結婚御披露目パーティーを行う、という流れにしたいらしい。
いわゆる『ジミ婚』というやつだ。
男性は別にその辺こだわりはないだろうけど、相手はそれで納得しているのだろうか?
そう思い、その疑問を兄ちゃんにぶつけたところ、むしろあちら側からそう提案して来たという返答だった。
「喜べ弟よ!オニイチャン、とうとうゴールインする事になったぜー!」
深夜一時。
プロポーズに成功し、ハイテンションのまま帰宅した兄ちゃんに自室に押し入られ、安眠を妨害されたりもしたけれど、まぁ、おめでたい事だからそこは大目に見てやろう。
後日、兄ちゃんはお嫁さんになる人と、まずは二人だけでスケジュールの打ち合わせをして、その結果を報告してもらったのだが、結婚式は両家の親族だけ(関係は従兄弟まで)を招いて小規模に行い、その日に婚姻届けを提出、つまり入籍して、別の日に都内にあるちょいとお洒落なダイニングバーを貸しきって親しい友人達への結婚御披露目パーティーを行う、という流れにしたいらしい。
いわゆる『ジミ婚』というやつだ。
男性は別にその辺こだわりはないだろうけど、相手はそれで納得しているのだろうか?
そう思い、その疑問を兄ちゃんにぶつけたところ、むしろあちら側からそう提案して来たという返答だった。
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