幸せになるために
今オレは書庫にて、前々から予約を受けていた、団体貸出の対応をしている所である。
当図書館は一階に一般書(いわゆる普通の大人向けの本)、視聴覚、利用者の資料探しの相談等に応じるレファレンスコーナー、書庫があり、二階に児童書コーナー、自習室、様々な催し物などを開催する多目的ホール、そして事務室とスタッフ休憩室がある。
スタッフは採用された後、一通りすべてのコーナーを経験してから、上司の命により、それぞれ配属先が決まる訳だけれど、オレは「人当たりがソフトで見るからに優しそうなお兄ちゃん、って感じだから」という理由を述べられ、児童書コーナーの担当となった。
まぁ、オレは別に働けるだけで嬉しかったので、異議を唱える事なく素直にそれを受け入れたけれども。
というか、基本皆そうである。
ちなみに渡辺さんも、入ったのはオレより4年後だけれど、同じ児童書コーナー担当で、そしてオレ達の長が佐藤さんなのであった。
スタッフには様々な業務が課せられているけれど、団体貸出もその一つであった。
市内にあるボランティア団体、保育園、小中学校等から来館日時と「こういうテーマの本を何冊、見繕っておいて欲しい」という依頼が事前に電話やファックスで寄せられ、それに合わせて本を選定して行く。
もちろん、ダイレクトに作者名や作品名を指定されている場合もある。
それぞれの機関が所蔵している本だけでは数が足りない、バリエーションが少ない、という理由から、図書館の本を活用しているようだ。
ただし、団体貸出の場合は一度に50冊まで、しかも一ヶ月間借りて良い決まりになっているので、何件も依頼が舞い込んだ場合、一般開架の児童書コーナーから持ち出したのでは個人の利用者に影響が出てしまう。
なのでこの場合もやはり、書庫にある本から優先的に抜き出して行くのであった。
古い本、利用頻度が低い本が保管されているとはいえ、書庫にある本だってまだまだ充分読めるのだから、ぜひとも色んな人に手に取ってもらいたい。
ちなみに団体貸出の本の選定は、その時に手が空いている者が行う事になっているので、誰がどの団体、という割り振られ方はしていない。
当図書館は一階に一般書(いわゆる普通の大人向けの本)、視聴覚、利用者の資料探しの相談等に応じるレファレンスコーナー、書庫があり、二階に児童書コーナー、自習室、様々な催し物などを開催する多目的ホール、そして事務室とスタッフ休憩室がある。
スタッフは採用された後、一通りすべてのコーナーを経験してから、上司の命により、それぞれ配属先が決まる訳だけれど、オレは「人当たりがソフトで見るからに優しそうなお兄ちゃん、って感じだから」という理由を述べられ、児童書コーナーの担当となった。
まぁ、オレは別に働けるだけで嬉しかったので、異議を唱える事なく素直にそれを受け入れたけれども。
というか、基本皆そうである。
ちなみに渡辺さんも、入ったのはオレより4年後だけれど、同じ児童書コーナー担当で、そしてオレ達の長が佐藤さんなのであった。
スタッフには様々な業務が課せられているけれど、団体貸出もその一つであった。
市内にあるボランティア団体、保育園、小中学校等から来館日時と「こういうテーマの本を何冊、見繕っておいて欲しい」という依頼が事前に電話やファックスで寄せられ、それに合わせて本を選定して行く。
もちろん、ダイレクトに作者名や作品名を指定されている場合もある。
それぞれの機関が所蔵している本だけでは数が足りない、バリエーションが少ない、という理由から、図書館の本を活用しているようだ。
ただし、団体貸出の場合は一度に50冊まで、しかも一ヶ月間借りて良い決まりになっているので、何件も依頼が舞い込んだ場合、一般開架の児童書コーナーから持ち出したのでは個人の利用者に影響が出てしまう。
なのでこの場合もやはり、書庫にある本から優先的に抜き出して行くのであった。
古い本、利用頻度が低い本が保管されているとはいえ、書庫にある本だってまだまだ充分読めるのだから、ぜひとも色んな人に手に取ってもらいたい。
ちなみに団体貸出の本の選定は、その時に手が空いている者が行う事になっているので、誰がどの団体、という割り振られ方はしていない。