正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「もうこんな時間なの⁉︎」
「ギリギリね。あ、もう来てるわよ」
茉莉花が窓から玄関の方を見て確認した。
「行こうか」
小さいバックを持って茉莉花の家を出る。
「……あら、もう行くの⁇」
リビングに顔を出すと居たのは茉莉花のお母さんである麻奈(まな)さん。
「……茉莉花も花鈴ちゃんもとってもその浴衣似合ってるわ‼︎」
「ママ、行ってくる」
「麻奈ママ、お邪魔しました」
「ふふ、いってらっしゃい2人とも。楽しんでね〜」
麻奈ママに挨拶して家を出る。
下駄を履いて少し急いで出ると丁度6時。
「2人ともごめんね⁉︎待った⁇」
「遅くなってごめんなさいね」
待たせた事を謝るも郁斗と涼哉からの返事が無い。
チラリと2人の事を見ると。
「「…………」」
何故か目を見開いて固まっている。
「どうしたの⁇郁斗も涼哉も」
固まってる2人に聞いても反応なし。
「……あー、そういう事」
茉莉花は何か分かったみたいだけど。
私にはさっぱり分かりません。