正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……え、出店⁇」
何処って出店しか無いじゃん‼︎
「いや、そうだけど。……ま、いっか」
「………⁇」
私、なんか可笑しい返事したかな⁇
涼哉を見て首を傾げていると。
「………なんでここで使うかなぁ」
「……涼哉何か言った⁇」
何かを呟いた涼哉の声は周りの音に埋もれてしまった。
ーートンっ‼︎
「………キャッ⁉︎」
ボーッとしていたからか、人にぶつかった拍子によろめいて。
踏み止まろうとするけど、人が多くて上手くバランスが取れずに転びそうになる。
「………っと。大丈夫か⁇」
涼哉が私の腕を自分の方に引いてくれて転ばずに済んだ。
「……ありがとう」
「どういたしまして、花鈴ちゃん」
ちょっとからかうような口調でそう言うと涼哉は。
「あ、あんず飴。花鈴食べるか⁇」
「あんず飴⁇食べたい‼︎」