正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「って、食い意地張ってなんか無いわよ私は‼︎」
「いや、これだけ買っておいてよく言えるな⁇」
「うぐっ……‼︎」
……言い返せない。
これだけ買ってたら、本当に食い意地張ってるみたいだよ。
「まだ、花火までは時間あるな。もう食べ物買わなくていいの⁇花鈴ちゃん♪」
「……もう買いません」
からかってくる涼哉に何も言い返せず。
頬を膨らませて答える。
「なら、行きたいところあるんだけど」
「……どこ⁇良いよ、涼哉の行きたいとこ行こっ‼︎」
涼哉に手を引かれて連れてこられたのは。
「……射的⁇」
射的屋さんでした。
「……花鈴、どれが欲しい⁇」
的として様々なものが置いてある。
その中で目にとまったもの。
「えっと、あ。あのバレッタがいいな」
棚の上の段に置かれている可愛らしいバレッタを指して言うと。
「ん、了解」
「お、やるかい⁇……はい、3回だ」
お金を払って3発分を受け取ると涼哉は。