正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「まさか射的が得意だとは思わなかったなぁ。……でも、カッコ……ってええ⁉︎」
な、何言おうとした私は今⁉︎
え、ちょっと待てよ⁉︎
『カッコ良かった』って言おうとしたよ⁉︎
「何言おうとしてるの。これじゃあ私、涼哉の事が好きみたいじゃん‼︎」
……って、んんん⁇
え、『好き』⁇
……私が涼哉を⁇
ありえない‼︎あり得るはずが、ない……。
……じゃあ、なんで涼哉にだけドキドキしてたの⁇
「……好き、なの。かな……⁇」
涼哉の事は嫌いじゃ無い。
これだけはハッキリ言える。
「……あー!!!モヤモヤするぅ〜‼︎」
モヤモヤしてバタバタと暴れる。
「花鈴様、どうかなさったのですか⁇」
「……桜⁇」
ヒョコッと部屋のドアから顔を覗かせる狐姿の桜。
桜に聞いてみようかな。
「……桜、変な事聞いていい⁇」
「変な事ですか⁇わたしに答えられる範囲ならお答えしますよ」
クスクスと笑いながら部屋に入ってくる桜に聞いてみる。
「……桜、恋って、好きって何⁇」