正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
どうにか始業式を乗り切った花鈴は。
郁斗達が頭を抱えていた事なんて知らず。
ひたすらに「お家に帰りたい」と思ってるのでした。
クラスに戻ってからも休まるはずもなく。
クラスの人達に囲まれ質問攻めにあい。
それをどうにか乗り切ったと思ったら。
どこで聞きつけたのか、他クラスの生徒達が花鈴を見に3組にやって来て。
下校する事には。
花鈴は屍と化していたのだった。
「………か、花鈴⁇生きてる⁇」
「………」
茉莉花が恐る恐る聞くも花鈴からの返事はない。
「……え、ちょっとホントに生きてる⁉︎」
「………あれ。私死んで無いや」
茉莉花に揺すられて気が付いた。
知らない間に意識がちょっと飛んだみたいです。
ふと周りを見て、もう放課後だという事に気がつく。
「………うふふ、うふふふ。茉莉花ちゃんお家に帰りましょー♪」
家に帰れるという事にオーバーヒート直前の花鈴は壊れたのだった。
「……か、花鈴⁇」
「うふふ〜、お家〜、お家に帰れる〜♪」
壊れた花鈴を見て、顔が引きつる茉莉花であった。