正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
四章
バスケ観戦
ーー体育館では。
「花鈴ちゃん早く来ないかな〜‼︎」
「茉莉花ちゃん、まだかな〜‼︎」
「郁斗様、カッコイイ〜‼︎」
「涼哉様を見れるなんて幸せだわ……‼︎」
と、それぞれ授業はまだ始まっていないのに既に盛り上がっている。
そんな中、郁斗は。
「……(もうここで双子だってバラしちまおうかな)」
花鈴について語ってる男子を冷ややかに眺めつつ考える。
「……あいつも反対して無かったし、バラすか」
ある作戦を思いつき、ニヤリと口角を上げるのだった。
そして、涼哉といえば。
「……(うるせぇんだけど、女子も男子も。マジで黙れよ)」
特に男子を睨むようにして不機嫌さマックス。
「……んだよ、どいつもこいつも」
自分でも、もはや何にイラついてるのか分からなくなっていた。