正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
気持ち悪いほどにご機嫌な郁斗を見送る。
「……あいつ頭大丈夫かな⁉︎」
あんなに可笑しいのは初めて見るわ。
「あー、笑った笑った。折角だから郁斗達の事応援してあげたら⁇」
目に溜まった涙をすくい取る茉莉花はまだクスクス笑ってる。
「……⁇郁斗ー、涼哉ー、頑張れ〜」
言われるままに応援すると。
「ほらほら〜花鈴が応援してるんだから頑張りなさいよー」
茉莉花まで応援しだした。
すると、満面の笑みで郁斗は手を振ってきた。
涼哉もヒラリと手を振る。
「「「キャー!!カッコイイ〜!!」」」
それに反応するのは他の女の子達。
そうは言ってもその女の子達の視線で今にも殺されそうだけど。
「花鈴、手振ってあげたら⁇」
「え、そこまでするの⁇」
……一体なぜ⁇
「良いから!!!」
茉莉花に押されて、手を振ってみると。
試合をしてる男子達の動きが変わった。
「なんか、みんな元気になったね⁇」
体力でも温存してたのかな⁇