正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
クスリと笑った郁斗さんは。
「電子辞書貸して⁇」
「……電子辞書⁇っていうか、持ってるでしょ⁉︎」
なんか借りに来てるけどさ。
郁斗持ってるよね、知ってるんだけど。
「そろそろ、バラしてあげたら⁇花鈴がこのままじゃ女子達の餌食よ⁇」
後ろから声が聞こえて振り返れば。
クスクスと笑いながら壁に寄りかかる茉莉花。
「花鈴が血祭りに合うのは嫌でしょ⁇」
「「ちょっと、花鈴が血祭りってどういう事よ⁉︎」」
奈々と春奈まで来て、私を郁斗達から守るように立つ。
「え、奈々、春奈⁇」
「ほら、丁度良いじゃない」
茉莉花はタイミングは今よ⁇と言わんばかり。
「奈々、春奈。違うよ⁇」
「大丈夫よ。花鈴の事は渡さないわよ⁉︎」
「心配しないで大丈夫だよ〜花鈴ちゃん」
盛大に勘違いをしてます。