正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「あら、よく気が付いたわね春奈」
茉莉花がちょっと驚く。
私と郁斗は双子だけど似てないから。
「茉莉花、あんた知ってたの⁉︎」
「知ってたも何も、何でみんな気付かないのよ。色々矛盾してたじゃない」
奈々に冷静に返す茉莉花さんは完全に面白がってます。
「……ホントなの⁇」
「ホントだよ⁇ここで冗談でも嘘言うわけないじゃん」
「それに、嘘だったらあんなに綺麗にハモらないし」
私と郁斗は顔を見合わせて苦笑い。
完全に奈々と春奈は固まってます。
周りの人達もフリーズして居て。
唯一普通なのはクスクスと周りを見て愉快そうな茉莉花と。
なんとも言えない複雑な表情の涼哉。
あ、涼哉は郁斗と一緒に来てたから始めから居ましたよ。
ただ、一言も言葉を発してないだけで。
郁斗に無理矢理連れてこられました、って感じだったから誰も触れてないけどね。
「……えっと。話を戻すと」
「電子辞書貸して花鈴ちゃん♪」
あ、そうだった。