正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜



指先が妖気を感知して小さく反応する。





「……やった!あお、あたしが1番!」




……あれ⁇今の子の声が葵の声に似てたような。





「……かった」




……あれ⁇今の言い方って葉に似てる。





あ、この子達ってもしかして。





「……かの者たちの真の姿を我に見せよ」




小さく呟いて姿を見ると予想が当たっていた。





「さて、順番は決まりましたか⁇葵ちゃん達⁇」




サイコロを渡しながらそう問いかければ。





「……あはは、バレちゃった〜」




そう言ってペロッと舌を出す葵。





「花鈴さんには直ぐにバレると思ったんですよね〜」




「だから、いきなり花鈴ちゃんは辞めよって言ったのにー」




なんて苦笑いの桜に、頬を膨らませる鈴。





「かりんちゃん、おどろいた⁇」




「驚いたよ〜⁇貴方達いつ出来るようになったのよ」




制服まで来ちゃって完全に中学生の4人に聞けば、得意げに言われる。





「花鈴ちゃん達が夏休みに修行したでしょ⁇」




「うん、したね」




鈴に相槌をうち、続きを促す。





「主人である花鈴ちゃん達のチカラが強くなったから私達も色々と出来る様になったの!」




「要は、葵達の能力が少し戻ったって事なんだよ〜」




「なるほどね〜、て事は私達が強くなればなるほど葵達の能力も契約前の時に戻ってくって事ね」





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