正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「気になるから聞いてんだろ。で、ダレなの⁇」
「えー、どーしよっかなぁー⁇」
さっきよりも意地悪な笑みで笑う花鈴に郁斗の表情がヒクリと引き攣る。
「……花鈴⁇」
「ん〜⁇なあに、郁斗くん⁇」
ワザと間延びした口調で答えながら花鈴はケーキを食べ始める。
「…………言えないの⁇花鈴ちゃん」
「あはは、そんな訳あるかな〜⁇ないかな〜⁇どっちでしょう⁇」
クスクスと笑ってる花鈴に周りはもうフニャフニャ。
「花鈴ちゃん意地悪だね〜⁇」
「別に意地悪してるわけじゃないよ⁇」
葵が茶化すと笑いながらのほほんと言う花鈴。
……無自覚なんですね、あたしと葉の主人は。
「…………花鈴、言え」
すると、郁斗は沸点を超えた様で。
「あはは、やり過ぎちゃった⁇」
なーんて、笑ってるけど顔がちょこっと引きつってる花鈴。
明らかにちょっとヤバいかもと顔が青くなってる。
「……あら、花鈴じゃない。あんた達も居たのね〜」