正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……それじゃネタバレをする為に移動しよう‼︎」
私が高らかに宣言すると。
「……は⁇」
「……え⁇」
「……花鈴、移動って何処に⁇」
「……もう行くのか、つまらないな」
ポカーンとする郁斗と涼哉。
そしてつまらないと言った葉をはじめとしてブーブー言う葵達。
「何処ってそりゃネタバレ出来るような場所だよ♪」
茉莉花のまともな質問に答えて。
「あ、さっきこのクラスの人に頼んで少しだけ郁斗と涼哉を貸してもらったから」
「「………はあ⁉︎」」
「だからちゃんと許可貰ってるから安心してね♪」
驚いてる郁斗達を引っ張る様に連れて人気の無い校舎裏に来る。
「………ここまで来れば大丈夫かな」
くるりと後ろを振り返って全員を見る。
「花鈴、どういう事だよ」
訝しげな表情の涼哉に微笑むと。
「……さあ、種明かしと行きましょうか」
私はそう言って、葵達に頷くと。