正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……鈴、流石に辞めてあげたら??」
ちょっとあんまりにも郁斗が可哀想に見えてきたので止める。
「……それにしてもなんで郁斗が分からなかったのか謎だわ」
ポツリと不思議そうな茉莉花。
「霊力とか妖気とかの感知は花鈴の方が得意なんだよ」
「ろくに霊力の制御は出来ないし、チカラは弱いけど感知だけは唯一誰にも負けた事が無いんだよね」
「そうは言っても、俺も感知の能力はかなり上がって入るんだけどな〜」
まだ花鈴には勝てねぇ、と苦笑いの郁斗。
「桜達の霊力は殆ど隠れてたから、半分冗談で郁斗が分からないんじゃないかなーって思ったんだよね〜」
まあ、まさか本当に分からないとは思わなかったんだけど。
「あー、文化祭ってのはあるかもな。普段ならたぶん分かったかもしれない」
「……何で文化祭で出来なくなるのよ」
茉莉花の疑問はもっともです。
「普段とは違うっていうか。なんかちょっと違和感があるんだよね」
何でかは分からないんだけど。