正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「今日は冬夜も、もうそろそろ帰って来るから郁斗達も早く着替えて来なさい」
「今日、お父さんも帰ってくるの⁉」
「そうよー‼ほら着替えないと帰って来ちゃうわよ⁇」
「父さんまで帰って来るとか何があったんだよ」
「………べ、別に何も無いわよ⁇」
「「………(絶対に何かあった)」」
お母さんは嘘を付くのが凄く下手なの。
だから、今のも嘘だって分かってるんだあたしも郁斗も。
「じゃあ、着替えて来まーす」
「……はあ。仕方ねぇ、着替えて来るか」
でも、あたし達は嘘だって分かってて騙されてあげるの。
普通に嘘だって言って問い詰めても良いんだけど。
お父さんが帰って来るからそれをすると後であたし達が地獄を見る事になる。
なにせうちのお父さんはお母さんが大好きだから。
お母さんもお父さんの事が大好きだし、何でも話す。
それこそ、あたし達がした事や秘密にしてって頼んだ事まで。