正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜






茉莉花に説明すると、郁斗が意外なものを見るように目を見開いてて。





「……どうしたの、郁斗」




「いや、花鈴について茉莉花にも知らない事があったんだなって思って」




「……あるわよ、私にだって知らない事くらい。双子のあんたと違うんだから」




「うーん、多分茉莉花が知ってて、郁斗が知らない事もあるよ⁇」




ちょっと不貞腐れる茉莉花にそう言うと。





「……そうよね‼︎あるわよね。いくら双子とは言ったって、言えない事もあるはずよね」




途端に元気になった茉莉花に一安心。





でも、本当に茉莉花にしか言ってない事も色々とある。





どうしたって気持ちの面では郁斗に言えない事の方が多いのです。





「お次の方ー、どうぞー‼︎」




「え、私達じゃない‼︎郁斗、行くわよ」




「はいはい、分かったって」




受け付け担当の生徒に呼ばれて慌てて入ってく茉莉花と郁斗を見送る。





「……花鈴、冴崎に話してて郁斗に言ってない事なんてあるのか⁇」




涼哉に聞かれて、答える。





< 213 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop