正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……あ、ああ‼︎切れちゃったわ」
茉莉花がどうやら1番はじめに糸が切れちゃった様。
「茉莉花は何個⁇」
「私は3個よ。花鈴はまだ糸が切れてないのね」
「まあ、まだね。後2個は確実に取れる」
私がヨーヨーを釣る様子を眺める茉莉花。
暫くして、涼哉と郁斗も同時に糸が切れたみたいで。
「……っげ、切れた」
「……うわっ、切れた」
「残るは花鈴だけね」
「あれ、そうなの⁇………でも、私の糸もそろそろ切れそうだけど」
ギリギリあと1個取れるかどうかって所かな。
自分の糸を見て簡単に取れそうなヨーヨーを探す。
でも、郁斗達と粗方取ってしまったからかあんまりヨーヨー自体が残ってなくて。
「……しょうがない。これにしよう」
自分の近くにあったヨーヨーに素早く引っ掛けて上に持ち上げる。
「……あ、取れたけど、糸切れちゃった」
ヨーヨーを持ち上げて手で糸から外そうとした瞬間。
糸が切れて膝の上にヨーヨーが落ちた。