正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
五章
奇妙な転校生
文化祭から2週間が経ちました。
私は文化祭の時の違和感と視線、そしてあの殺気を含んだ禍々しい妖気の正体が分からないままで。
連日あらゆる方法で調べていた私はぐったりしてます。
…………実は郁斗達には視線と妖気の事は話してません。
あの刺すような視線も禍々しい妖気も確実に私にだけに向けられたものだったから。
心配掛けたくないし、なんだかとてつも無く嫌な予感がしてるので話してません。
そんな訳で私は朝からぼーっとしていて。
SHRも先生の話を私はロクに聞いてなんてなかった。
「…………っと、連絡事項はこれ位だが。最後に、今日は転校生が来る」
先生の言った言葉に皆が反応して、私は1人ついていけない。
「「「センセー‼︎そーいうのは早く言ってよ!!!」」」
「…………え、何事⁇」
「花鈴聞いてなかったの⁉︎転校生が来るんだって」
私の前の席の奈々には私の言葉が聞こえていたらしく、驚きながらも教えてくれました。