正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜



後ろから弱々しい声が聞こえて茉莉花と振り返ると、そこにはボロボロになった女の子2人の姿が。





「おはようってあんた達どうしたの⁇ギリギリじゃない」




「2人共おはよう〜って感じじゃないけど大丈夫⁇」




「「どうにか生きてる」」




「2人がボロボロなのはあいつらに付きまとってる女子の大群の中を通ってきたからでしょ⁇」




茉莉花の推理にこくんと頷く2人。




「もう、朝からとんでもない目にあった‼久々にゆっくり来たのに〜‼」




「それは御愁傷様。朝から災難ね奈々」




茉莉花にそう言われているのは、
高橋奈々(たかはし なな)。





私の後ろの席の女の子です。





「なんなのよ‼折角のんびり来たのに台無しじゃない〜‼」




なんて地団駄を踏みながらプリプリ怒っています。





「で、春奈は⁇って聞くまでもないわね」




「朝練だったんだね、春奈」




「えへへ〜、そうだよぉ花鈴ちゃん茉莉花ちゃん」




ニコニコ笑いつつも制服に着替え始めるのは関田春奈(せきた はるな)。





私の前の席の子で1番ののんびり屋さんです。





そんな春奈は部活の朝練で巻き込まれちゃったみたいです。





ちなみに春奈はのんびり屋さんですがテニス部です。




< 37 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop