正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「………朝、これ落としてたから届けようと思って」
「あら、確かにコレは花鈴のだけど。何で花鈴のだって気付いたの⁇」
「俺がたまたま見たんだ。前にいた大人しそうな子がそれを落としたとこを」
「あらそう。それはどうもありがとう五十嵐くん」
………私何か落としたっけ⁇
ゴソゴソと見つからないように鞄を見てみると。
確かに茉莉花とお揃いのキーホルダーが無くなっていました。
「でも、花鈴を大人しそう子って、遠回しに地味って言ってるわよね⁇やめて貰えないかしら」
「でも本当に大人しそうな子だよね」
「五十嵐くんって最低ね。花鈴は地味なんかじゃないわ」
「見た目は確かに地味だと思うな〜」
「郁斗、あんたあの子がこれ聞いたら泣くわよ⁇」
茉莉花さん、確かに五十嵐くんの言う通りだから。
言い返さなくて良いのに。
それに郁斗がちょっと可哀想だからそこで話を振らないであげて。