正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
妖気を祓うために呪文を唱える。
「我が身に纏う清涼なる霊力よ。我が霊気によって作られし網の中の汚れたる気を清め給え」
私の身体から放たれる霊力は、大きな波動となって、学校の周辺に漂う全ての邪気を祓う。
呼吸を整えて、続けて唱えた呪文によって妖気を消滅させる。
「我が霊力をもって邪悪なる妖気を全て浄化せよ。急々如律令」
そして、私の霊力で出来た大きな矢は妖気の元へ飛んで行くと、光を放ちながら全て浄化して消えていく。
「ふぅ、終わった………」
ただ、気になるのは。
こんなに邪悪な妖気なんて始めて感じたって事と、妖気はあるのに妖怪の姿がないって事。
一体これはどういう事⁇
邪悪な妖怪がこの辺に紛れ込んだ⁇
妖怪が居たにしても、この量の妖気が残るものなの⁇
………んー、分かんない〜!!!
お母さんに報告して聞いてみよう。
後、調べないとまずいかもな〜。
「花鈴、大丈夫⁇」
「へ⁇うん、大丈夫だよー‼」
茉莉花にニコリと微笑んで変装セットを受け取る。
「終わったし、教室戻って鞄取ってこないとね」