正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
………今の茉莉花からの絶対零度の視線で眠気が吹っ飛んでしまった。
茉莉花は怒らせると手が付けられないからなぁ……。
茉莉花の様子をチラチラと見ながら教室までやって来た。
ーーードカンッッ!!!
「……ま、茉莉花様⁇」
「うふふ、何かしらねぼすけ花鈴さん⁇」
「イ、イエ……スミマセン」
あり得ない音を立てて開いた教室の扉に中にいたクラスの子達も驚いている。
「……あ、あはは……はぁ……」
かなりご立腹の茉莉花をみて引き攣った笑いしか出来ません。
「………お、おはよう。高階さん」
「……おはよう」
クラスの子に苦笑いで挨拶される。
「朝から御愁傷様」という視線をあたしに送ってくる。
こうなってしまった茉莉花を宥めて元に戻す事が出来るのは、あたしだけなのです。
でも、放って置いてもそのうちに機嫌が治る事も知っているあたしは、今日は放置する事にした。
何故かというと、今のあたしは眠過ぎてなだめるどころではないからです。
そんなわけで午前中は、寝て過ごす事にします。
え、授業ですか⁇それよりもあたしは寝たいんです。
では、おやすみなさい。そして、クラスの皆ゴメンね。
茉莉花はそっとしといてあげて下さい。