正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……、……ん、…さ…ん、た…さん、高階さん」
「……ん」
「高階花鈴さんっ‼」
「……ふ、ふぁいっ‼」
ーーーガタンッッ!!!
誰かに名前を呼ばれて思わず、立ち上がってしまう。
「……はあ。全く貴方は、私の話を聞いていましたか⁇」
「……へっ⁇」
英語の野村先生に言われて気が付く。
……なんであたしはたってるの⁇
………ん?野村先生⁉
なんで⁇そんなに寝てたのあたし⁉
野村先生の英語は4時間目。
それに気がついて顔が真っ青になる。
「……高階さん貴方寝てるくらい余裕があるようね?」
「………」
野村先生の英語は進みが早いのと、とても難しいので有名なのです。
「そんなに余裕なら、教科書の文章を読んで日本語訳する事なんてカンタンよね⁇」
……うわぁ。やっちゃった………。
「………まさか、出来ない。なんて言わないわよね⁇」
「……やります」
出来ない。って言おうとしたのに。
先生に先制されたら、そんな事言うほど馬鹿ではありません。
渋々、教科書を出して指示されたページをみてみると。
そこには普段のあたしなら全く分かりません。って、言ってるくらいの難易度の文章が。
本当は、そこそこ勉強出来る程度にしとくはずだったんだけどなぁ……。
本当は、簡単に分かりますよ⁇