正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
郁斗はなんて言うんだろう。
そんな事を呑気に考えながら後ろから郁斗と五十嵐くんの様子を観察していると。
《……おい、花鈴。他人事の様に呑気に傍観するんじゃねえよ》
突然、郁斗から念話で話しかけられて驚いてしまった。
咄嗟に出かかった声を飲み込むと郁斗に文句を言う。
《突然コッチで話しかけてこないでよ。驚くでしょ⁉︎》
《あ、悪い。ゴメンゴメン、花鈴》
反省してない様な、軽い感じで平謝りされる。
《……謝ってる感じしないけど⁇でも、実際聞かれてるのは郁斗なんだから良いじゃんか》
郁斗にそう言ってやれば、呆れた感じで返される。
《お前なぁ。聞かれてるのは俺だけど、実際調伏したのは花鈴だし、他人事じゃねぇんだからな⁉︎》
《そんなのよ〜く分かってますぅ。で⁇どうするの郁斗は。話すの⁇》
《そこなんだよな。話すにしても花鈴との事は言わなきゃいけないしな〜》
《ん〜、私は出来るだけ隠してた方が良いような気はするんだけど……》
《俺も出来るだけ言いたくはないんだけどな。ちょっと気にはなるんだよな》