正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「まず、私と郁斗には大きく分けて2つの秘密があるの」
「その秘密の1つは俺たちが双子であり、花鈴が変装して学校に行ってるって事」
「そしてもう1つはこれから話す事。それが私達が双子である事と私の変装の理由にも関係がある」
「それに、さっきの事にもな。まず、話す前に聞くけど、涼哉」
「なんだ⁇」
「さっき、帰りに嫌な気配を感じるって言ってたよな。それってちょいちょいあったりしたか⁇」
郁斗のその質問に、涼哉くんは暫くの沈黙があってから覚悟を決めた様な感じで話し出した。
「……ちょいちょいってか生まれてからずっと。嫌な気配を感じるときもあれば、ただ何かがいるような気配を感じたりもした」
「「……やっぱり」」
「……それに、ごくたまに幽霊とかが視えるんだ。信じてもらえないだろうけどな」
そう言うと、口を噤んでしまった。
「……それなら、私と同じね五十嵐。私も視えるわよ⁇」
けろっとした口調で同調した茉莉花。