正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「……うわ、なんだこの嫌な感じ」
「何か居るな、この妖気の感じだと」
少し遅れて屋上にやってきた郁斗達も同じ事を呟いています。
「……花鈴、とりあえず祓うぞ」
「……分かった。涼哉、茉莉花下がっててね⁇」
中心に立って、いつものように邪気だけを祓う。
今日は妖気には全く触れない様に注意して邪気を祓ったのに。
『ケケケ、見つけた、見つけた』
しゃがれた声が何処からか聞こえたと思ったら。
ーービュッッ!!!
咄嗟に飛躍して避けると、間一髪で攻撃から逃れる事が出来た。
「……このとてつもなく嫌な妖気の持ち主ね」
『ケケケ、高階郁斗の霊力にそっくりなのがもう1つあると思ったらそういう事』
そう言いながら姿を現した妖怪は何処か奇妙。