正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
繰り出される攻撃が鋭利なものになった。
跳躍して避けるも、あまりにも鋭いその攻撃を全て避けきる事が出来なかった。
「……くっ」
避けれなかった攻撃は私の足と腕を切りつける。
「かりんちゃん、あぶない‼︎」
「葉、私の事は良いから茉莉花と涼哉の側から離れないで‼︎」
『どうしたよ、さっきまでの威勢は⁇もう降参か⁇』
……落ち着け、相手の挑発に乗ったらその時点で負け。
「そんな訳ないでしょ⁉︎」
「不動の鎖よ奴を封じよ‼︎」
鋭く唱えれば、私の霊力によって紡がれた鎖が妖怪の足を絡め取る。
「郁斗、今よ‼︎」
「ああ。鎖に絡め取られ動けぬモノの邪悪なる妖気を浄化させ給え」
厳かに郁斗が唱えれば、蜘蛛の様な妖怪から妖気が抜けていく。
『グアアアアア!!!お、おのれぇぇぇ』
郁斗の術から抜け出そうと暴れるのを必死に抑える。