正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「花鈴、行くぞ」
心配そうに見つめる郁斗の視線を感じながら涼哉と共にある場所に行く。
「いや〜、それにしても郁斗ってあんなに心配性だったか⁇」
涼哉と歩きながら、苦笑いを浮かべてしまう私。
「それは……ねぇ⁇」
「それは郁斗が花鈴の事、大好きだからだぞ‼︎」
突然私の頭の上から声がする。
「……葵‼︎」
「葵だけじゃないぞ⁇葉も居るぞ、涼哉」
「かりんちゃん、だっこ」
鞄からひょっこり顔を覗かせた葉をだっこすれば嬉しそうに尻尾をパタパタと振る。
「涼哉、残念だったな⁇簡単には2人っきりにさせないぞ⁇」
「……ッチ、なかなか鋭いじゃねえか葵」
「……葵も涼哉も何の話してるの⁇」
「何でもねえよ、それより花鈴。お前何処に行くんだ⁇」
なんだか葵も涼哉も言い合ってる様に見えたけど……。
「ん⁇知りたい事がわかる場所」