正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
ふふ、と涼哉に笑って言えば。
「……ッ‼︎……それは反則だろ」
「ん⁇何か言った⁇」
「涼哉は花鈴が「葵、美味しいお菓子あるけど。食べる⁇」
「……食べる」
「りょうやくん、たべたい‼︎」
「ほら、葉の分もあるよ」
……葵が、何かを言い掛けてたような。
「……よく分かんないけど、いっか」
暫く2人で話ながら歩いていると。
「あ、此処だよ。涼哉、ありがとう」
「どういたしまして」
「暗いから、気を付けて帰ってね⁇」
「それは花鈴だろ⁇ちゃんと郁斗に連絡して帰れよ⁇」
「……はぁーい」
忘れてたと思ったのに‼︎
膨れながら渋々返事をすると。
「……じゃあな」
クスッと笑った涼哉がヒラリと手を振って帰って行く。
「あ、涼哉ちょっと待って‼︎」
「どうしたんだよ花鈴」
「ちょっとゴメンね⁇」
そう断って涼哉の額に触れ、そして口の中で呪文を唱えた。
「……コレでよし。じゃあね、涼哉」
「…………」