正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜



「ふふ、久しぶりね。待ってたわよ花鈴ちゃん」




「久しぶりじゃな、花鈴」




「久しぶりおじいちゃん、おばあちゃん」




「さて、今日はどんな用件で来たのじゃ」




おじいちゃん達とお茶を飲んでいると切り出された。





「おじいちゃん、視えてるんでしょ⁇」




ふふふ、と微笑めば。





「視えておる。さっき花鈴が男に送ってもらってるとこもな」




「あらあら、花鈴ちゃんったら」




「おばあちゃん。涼哉は彼氏とかじゃ無いからね⁇」




ニコニコしてるおばあちゃんはあんまり本気にして無さそう。





それは置いといて。





「なら、私が何を知りたいのかも、知っているでしょう⁇お祖父様」




おじいちゃんの表情を見て、確信を持つ。





やっぱり、おじいちゃんは何か知ってる。





「……ふむ。花鈴が調伏した妖怪の正体は知っとる」




「お祖父様、教えて下さい。奴は一体何者なのですか⁇」




「あの妖怪はな。土蜘蛛と人間の怨念が合わさった複合妖怪じゃ」




「土蜘蛛と人間の怨念が合わさる⁇」




「そうじゃ。普通ならば考えられぬが確かにいるのじゃよ。ごく偶にな」



「……だからあんな奇妙な妖気を放っていたという事なのね」




「花鈴、あれだけとは限らぬぞ。複合妖怪は不安定な妖気を持つだけに危険じゃ。余り無茶な事はするでないぞ⁇」




「……分かりましたお祖父様」




< 90 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop