正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
「そうじゃ、花鈴にある物をやろう」
突然、席を立って何処かへ行くおじいちゃん。
しばらくして小さい箱と細長い箱を持って戻って来た。
「この2つを持って行きなさい花鈴」
「……開けてみても良い⁇」
許可を貰って2つの箱を開けてみると。
そこには、綺麗なリボンの様なものと五芒星の描かれたペンダントが入っていた。
「このリボンはな。花鈴の霊力を抑えるものじゃ」
「え、でも今は……」
「変装じゃろう⁇いざという時にあの姿は花鈴が困る事になるじゃろう」
実は、今の変装セットをくれたのもおじいちゃんなのです。
「コレはそのいざという時に備えて⁇」
「今の花鈴ならもうアレが無くても霊力の制御は大丈夫じゃ」
「じゃあ、あの格好をする代わりにこのリボンをすれば良いの⁇」
「うむ。コレは花鈴の霊力を普段は完全に抑える。妖怪共にもバレないじゃろう」