正反対な2人〜双子は最強陰陽師〜
いつもの4人
あれから時間は経ち。
7月のある日。
「えー、今から成績表を渡すから名前順に取りに来いよ」
担任の宣言に教室は少し煩くなる。
……そう、今日は終業式なのです。
明日からは学生なら待ちに待った夏休み。
楽しい楽しい、お休みです。
その前の地獄の時間。
そう、成績表と言う判決を言い渡される時間なのです。
「……高階ー」
「……はい」
……ああ、早いなぁタ行って。
「花鈴、いってら〜」
ニヤニヤ笑って見送ってくるのは奈々。
この子、私の次が自分だって事完全に忘れてるよね⁇
……教えてあげないけどさ。
先生から成績表を貰う。
「……うん。お前わざとじゃ無いよな⁇」
……は⁇なんの事だか花鈴ちゃん分かりません。
先生が成績表を見てるのに気付いて私も見ると。
「……わざとじゃないですよ」
なんと、私の成績表には全て同じ数字が並んでいたのです。
「……2学期はもう少し上を狙ったら良いと思うぞ」
その先生の一言を聞いて席に戻る。
……初めてかもしれないこの成績は。