雷神×最強姫?!~最強かっぷる~
*再開と驚き*
男たちは私を見たあとさっさと私の目の前から姿を消す。
あいつらはもう二度繁華街に来れないだろう。
この金鬼に目をつけられたんだから…ー。
金鬼に、目をつけられたら繁華街には来れない。
金鬼に、二度見られたら次はない…。
それが今の私ーー…
金鬼なのだからーーー……
「あ…の」
声をする方へと視線を向けると、さっき襲われそうになっていた女が、座り込んで私を見ていた。
私は女を見て目を見開く。
その女の顔は忘れたい…でも忘れたくない顔と重なってたから…ー。
瑠愛「あんた…ー」
「…?」
気のせいだろう。
気のせいで…見間違いであってほしい。
お願いだから。
瑠愛「あんたさ 名前は?」
「あ!!助けてくれてありがとうございます…
私は…咲(サキ)です」
咲ー…
瑠愛「あんた、兄貴とかいる?」
咲「お兄ちゃん、ですか?
いますよ…」
遠慮しながらしゃべる咲。
瑠愛「族とか入ってるの?」
咲「はいー…」
世の中は…狭い。
会いたくない妹とあってしまったんだから。
咲「私のお兄ちゃんは雷神の、副総長。葵です。」
ほらね…ー
こんな、偶然あるのだろうか…?
瑠愛「雷神…」
忘れたいようで忘れたくない名前。
あの頃に戻りたいようで戻りたくない。
たった1人…愛してた人に会いたくて会いたくない。
そう、全ては逆なんだーーー…。
瑠愛「そうな「咲!!」」
私の言葉を遮って咲と私の間に立つ男をみて、
一瞬目を疑うが、それは…紛れもなく
瑠愛「葵…」
だった。
葵「え?瑠愛ちゃん?
何でここに…」
咲「っ~お兄ちゃん!!」