フェティシズム



「なぁ」


「うん?」


「お前、いつも俺の匂いを嗅いでるけど何で?」


『何で?』って決まってるじゃない、分かってるくせに。


「貴方の匂い…何だか貴方にくるまれているような…抱かれている時みたいにドキドキするの。でも」


「でも何?」


「安心する。自分の居場所って気がして」


貴方の胸に口づけを落とす。




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