フェティシズム
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「ん?どうした。寝れないのか」
私が見つめていたのに気づいたように目を醒ます貴方。
「ううん」
そっとキスをする。
「フフフ…」
「ん?」
「何でもない」
彼の閉じた瞼にキス
「目を閉じていて」
「何で?」
開けかけた瞼を押さえる私に不服そうに。
「だって貴方に全てバレそうだから」
「お前が俺に惚れてることが?」
「フフ」
「それならもうバレてますよ、奥様」
目を開け私を見つめる。
その瞳には蕩けそうに甘い顔をした私の顔が映っている。
そして今夜も貴方の瞳に…貴方に…溺れていく。