フェティシズム




◇◆◇◆◇



「ん?どうした。寝れないのか」


私が見つめていたのに気づいたように目を醒ます貴方。


「ううん」


そっとキスをする。


「フフフ…」


「ん?」


「何でもない」


彼の閉じた瞼にキス


「目を閉じていて」


「何で?」


開けかけた瞼を押さえる私に不服そうに。


「だって貴方に全てバレそうだから」


「お前が俺に惚れてることが?」


「フフ」


「それならもうバレてますよ、奥様」


目を開け私を見つめる。


その瞳には蕩けそうに甘い顔をした私の顔が映っている。


そして今夜も貴方の瞳に…貴方に…溺れていく。




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