フェティシズム
「ハッ…ハァ~」
「嫌がってるわりには体は喜んでる」
「ば、馬鹿!」
「ククク…」
体が熱い。
貴方を求めて燃えている。
貴方に抱き着きないもどかしさに
「お、お願いだから」
「降参か?」
「……」
瞳から零れ落ちた涙を唇で拭い…漸くネクタイを外してくれた。
その自由になった両手で貴方を抱きしめ貴方の唇に私の唇を…
貴方の瞳が獲物を前にした野獣のようにギラギラしている。
貴方の瞳と唇と手が私の体を弄ぶ。
「ァアァ~」
「これ以上煽るな。我慢出来なくなる」
「我慢しなくていいから…」
言葉が終わらないうちに貴方が…
ーー
ー
今夜も甘く長い夜が始まる。