フェティシズム




でもあの日


私の係りの美容師さんがいなくて貴方にしてもらうことに。


あ~どうしようって


話しかけてくれる貴方に上手く返事も出来ず。


でも


シャンプーしてもらう『その手』が 『その指』が


凄く優しくて。


いつもとは違うドキドキが!


カットをしてもらってる間も鏡に映る貴方の手を指を見ていた。


その手は物凄く綺麗でまるでマジシャンのよう


その時、私は恋をした。


貴方と恋人になって一番嬉しいことは 『その手』が私に触れてくれること。


でもね、一番嫌なことは『その手』が 他の女性(ヒト)の髪に触れること。


出来るなら『その手』を私だけのものにしたいくらいなんだから。


それを言うといつも


「バ~カ!この手もこの指も俺の全てはお前のもんだ」


なんて私の髪を撫でながら甘い言葉を囁いてくれる。


うん。


貴方の手も指も貴方の全ては私のもの。


そして


私の全ても貴方の…






*Fin*





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