俺様同居人はキス魔です!?
キス
それから数時間寝ていた俺は、
大きな怒鳴り声によって目を覚まさせられた
まだねみーなぁと思いつつも身体を起こす
「よ、よく聞きなさい!
ここを誰の家だと思っているの!?」
ボーッとする意識の中、前方から声がした。
声からして女か…もしかして佳恋…?
「あんたの家じゃないの!あたしの家よ!
泥棒しよーなんてマネしないでっ」
泥棒…?あれ、なんか勘違いしてね?
俺が来ること聞いてんじゃねーの?
俺は誤解を解くためにちゃんと話をしようと立ち上がった。
眠くてまだうっすらとした視界のなか、あいつに近づく。
「は、早くここから出て行かないと、けっ警察呼ぶわよ!」
そう言って、あいつは後ろに下がる。
なんで下がるんだよー…
さらに近づくと、
あいつは「う…ちょっと…」と言って、
なぜか一歩前に踏み出したとき、足を滑らせた。