俺様同居人はキス魔です!?
「えっと…あの…」
そう聞こえてきて肘をついたまま少し身体を起こした。
目の前にあいての顔があって、はっきりと見える。
────……っ
5年ぶりに見たあいつの顔は全然違っていて、
若干昔の面影も残っているけど、
──────可愛くなってた。
ふと、目を見るとあいつと視線が重なる──……
ドキ…ドキ…
透き通るようなあいつの瞳から視線がそらせない。
というより、
俺が、──……そらしたくない。
じっと見つめ合ううちに、
あいつの顔が赤くなっていって、
同時に、
俺の鼓動がさらに速くなる。
この胸の高鳴りを止めることはもう出来なくて──…
「佳…恋…」
俺の心から何かの想いが溢れて──……
気づいたら、…あいつにキスしていた。