れぷりか
回りに何を言われようと
どんな目で見られていようと
ヒロさえいてくれれば
私はそれだけでよかった。
「咲希はさ、もう進路決まった?」
放課後ヒロは
約束通りすぐに図書室に来て
私達はいつものように
他愛もない会話をする。
「‥咲希?」
「あ、うんっ
私は‥就職しようかと思う。
家出て、ひとり暮らししたい。」
「‥そっか。」
「ヒロは?」
「俺は~、とりあえず大学は出ときたいかな。高校はサッカーばっかだったし、もうちょっと勉強しとかないとかなと思って
まあ、できればサッカーも続けたいけどね。」
「ふっ、ヒロはほんと、サッカー好きだね。」
まるで、普通の彼氏彼女のようで
「まぁね」
ヒロがあたりまえのようにそこに居てくれる事が、嬉しい。