れぷりか




美希が、目を覚ました。

本当なら
涙を流して喜ぶような出来事だ。


なのに

嘘であってほしいと思う自分が、心の奥にいた。


‥最低だ。



嬉しいと思っていても
込み上げてくる他の感情を隠しきれなくて、どうしていいかわからなかった。


少なからず
それはヒロも同じだっようで、しばらく二人放心したまま、なかなかその場から動けずにいた。

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