れぷりか
*****
「付き合って下さい。」
‥驚いた。
図書室の窓際の席
決まって放課後いつもそこにいる女の子が
まさに今、自分の目の前にいるのだから。
しかも
俺の事が好きだと言う。
素直に、嬉しかった。
その時はまだ、好きなのかどうかなんてわからなかったけど
どうしてか
気になって仕方なかったから。
たまに目が合う気がしてたのは、気のせいじゃなかったのかも。
彼女も、俺を見てたんだ‥。
「俺なんかでよかったら‥」
単純な俺は
彼女の事をよく知りもしないまま、すぐに返事をした。