れぷりか


図書室の窓からは
ちょうどグラウンドが見えて

いつも楽しそうにボールを追いかける彼の姿が
自然と目にはいった。 


たまに廊下で見かけると
いつも気難しい顔をしているのに
グラウンドで見るその姿は別人のようで…

気づけば、どこにいても彼の姿をさがしていたし
考える事が多くなっていて


図書室に来る理由が
一つ増えていた。





名前を知ったのは、この時がはじめて。




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