れぷりか


美希が倒れてから
約1年半…いや、2年近くたつだろうか

俺の隣にはずっと
美希の姿をした、咲希がいる。
 



何やってんだ俺

こんなんじゃだめだ


そうなふうにいつだって、美希への罪悪感はあるのに

俺は答えを出せずに
ずるずるとこの状況に甘えている。


最初はただ、現実が受け入れられなくて
それまで通り放課後、図書館に行けば
また美希に会えるかもしれないと、妄想した。
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