れぷりか





私はどこかで、美希さえいれば
ヒロを諦められるかもしれないと‥

私達の関係も何もなかったかのように、戻れればいいのにと、そう考えていた。


だけどそんな事は
あるはずも、ない。


あれからヒロは
図書室に姿を現わす事はなく、美希に会いに来る事すらなかった。



…今までずっと
ヒロだけを見てきた。

美希の変わりでもいいからと
必死にすがりついて…

どんなに最低といわれようと
ヒロの隣にいたくて


好きで

好きで‥



でも
これが、答えだ。


そう思っていたのは、全部私だけ。
わかっていたはずなのに‥


ヒロの全ては美希だった。

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