君に逢えて‥
「なぁ、美亜。悪いんだけど、まだ授業あるから先帰っててくんねぇ?」

「ん、いーよ」


「ごめんな?ありがとう」


そう言って


彼女、美亜さんの頭を優しく撫でる。









「なぁ、夢花‥」


「‥‥」


「なんか怒ってんの?」



ばか‥気付け、ばか。


「‥ないで」


「あ?」


「彼女いんのに、あたしの事呼び捨てで呼ばないで!」


「‥え?いいじゃん、別に」


「彼女いんのに、あたしと仲良くすんな!ばかっ」


「‥‥」


「‥きなんだよ‥好きなんだよ‥涼斗の事‥。だから‥辛いの!軽い気持ちであたしと一緒にいるのやめてっ!!」




そう言い残し


屋上から飛び出した。




ただただ



涼斗と一緒にいるのが







辛かった。
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