猫と真夜中の窓辺

君は悲しい

君は窓辺で泣くようになった

泣くなよ  泣くな!

叫びたい

誰だ!

君を泣かせているのは誰だ

僕は猫だけど

猫だけだけど

君を泣かせるようなことはしたくないししないよ

君は泣かなくていいじゃないか

待たせているやつが悪いんだ

君はもう待たなくていいじゃないか

もう十分まってだろう


泣きやむまで僕は君を見ているよ

孤独なら

一人なら

もう窓辺で待たなくてもいいよ

って僕が言ってあげる

悲しいなら僕が泣いてあげる

じゃないと

悲しい君を見ている僕もかなしいんだ
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