塾の先生
その後も

数学…、理科、国語、社会、英語…

と、テストは行われていった。

テストが終わって

背筋を伸ばして背伸びをしていると

「おい」

後ろから呼ばれた。

振り返ると秀晃が立っていた。

「テスト、どうだった?」

「うーん。いつも通り」

秀晃は私のいつも通りが分からない様子で

「問題ほぼ解けた?」

と、聞いてきた。

「わかんない。」

秀晃に点数を言ったことはないし、

テストの話さえした事はない。

だから秀晃は私がどれほどのレベルなのかわからないのだろう。

「結果見せろよ!」

「秀晃もね!」

そういったものの、

私の結果だってずいぶんとひどいと思う。
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